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2013年11月30日 (土)

知覚すること

私達は自分のみたいものを脳で増幅して見る、または感じるという能力を持っています。例えば雑踏の中で我が子の泣き声のみを聞き取ることが出来たり、竹の子堀に行ってまだ地表に出ていない竹の子を見つけたり、何万分の一ミリの精度で鋼材を切り出したり、冷静に考えればとんでもないと思えるような能力を何気ない日常に発揮して生きているのです。これはもちろん自然界に普通に存在している当たり前の能力なのです。ペンギンも巨大なコロニーで我が子の鳴き声を聞き分けますし、犬も飼い主を探して何千キロも旅をして帰ってきます。このことから類推するに、鍼灸の世界でそれぞれの治療を支えている様々な現象は、全て真実の反応でしょう。そのいずれもが体の中に微細な反応として存在しているはずです。それをそれぞれの立場で知覚として拾い上げているのだと思われます。ですからその流派に所属してその拾い上げている反応を見ようとすればするほど増幅され、鮮明に知覚することになります。経絡の現象も、筋肉の現象も、神経のつながりも、その人がどこに焦点を合わせるかで、すべて知覚することが出来るものなのです。だから、全ての生命を支えている根元の精気に焦点を合わせようとすれば、自ずとその反応を拾い上げ脳で繰り返し増幅されていくうちに、はっきりとその反応を認識できるようになります。そのより認識しやすい地点を私達は指標と呼んでいるのです。指標は痛みや硬さを確認するポイントではありません。根元の精気を確認するところなのです。いつまでも痛みや硬さに焦点を当てていたのでは、精気を知ることはできません。ではなぜ精気なのでしょう。それは易に書かれているからです。精気はものを為す。と。この言葉が全ての原点です。積聚治療では経絡も、臓腑も、筋も、神経にも、焦点を当てることはありません。なぜならそれら全ての反応が現象として現れることを支えている力、それが根元の精気そのものだからです。そこに焦点を当てれば、全ての現象に影響を及ぼすことになるからです。

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