明け方に夢をみた。
どこか、見慣れた景色と、そこにいる見慣れた人たち。
そこには、たくさんの小さな子供を連れた家族が集まって、みんなで畑や家作りの作業をしている。
はじめ、自分は、そこにいる人に色々説明を聞きながら、あちらこちら案内をされていた。
きっと、ビジターだったに違いない。
ひとしきり見終わると、どこかで作業を終えたらしい一団が、楽しそうに今日の作業の話をしながら、こちらに向かって歩いてきた。
その中の最後尾のほう、集団の奥に、
まだ小さい自分の息子を抱えた、自分自身が、
まだ、若くて元気そうな自分が、楽しそうに歩いている姿を見つけた。
私は、過去に来ている。
その時に気付いた。
次の瞬間、私は、その、こちらに向かってくる集団のなかに、思わず分け入っていた。
人たちを避けながら、私は自分の前に立ち、日焼けしている自分の顔を眺めて、ああ、この頃は、胃腸が弱くて、いつも鼻が赤かったなあ、などと思いながら、
目の前に立っている若い親子に、こう話しかけていた。
がんばれ。これから先、辛くて、もっともっと大変なことが待ってる。でも、負けるな、くじけないで歩いていくんだよ。その後、必ず幸せな時がやってくる。
泣きながら、そう話しかける歳をとった私の様子に、目を丸くしている自分の姿。
自宅は森の真前にある。隣の森から鳥が鳴いているのが聞こえる。
ひとしきり、夢のなかで泣いてしまったので、少しけだるい感じが残ってはいるが、いつもと変わらぬ朝。
マロがお散歩に行こうと、誘いにくる。
励ましているのは、仏様だけではないのかも、自分も自分を励ましながら生きている。それが人の姿なのだろう。
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